私達が生きている理由とは?
今日、ある患者さんとお話をしていて、
どうやら何年か前に生きるか、死ぬかの病気をして、
結局、大手術をして、3日後に目覚めて、助かったと聞いた。
そこで、その方が言ったのは、
「助かってよかったのか、悪かったのか、どうなのか・・・」
昔の私ならば、看護師の得意とする傾聴、共感をしているところだが、
「良かったに決まっているじゃないですか」
と、確信を持って速効答えた。
この地球に生まれて来る確率は、宝くじよりも低く、
やっと待ち望んで叶えられた、この肉体を持つ生命(いのち)。
そんな貴重な体験をしているのに、死んだ方がよかったなんてことはありえません。
・・・
しかし、時々同様の言葉を聞くことがあります。
よっぽどつらいことがあって、自分の取り巻く環境をネガティブに見てしまっているとか、
本来の生まれてきた理由にたどり着いていないと、
そういう言葉が出るのではないかと思いました。
今日のその方は、私の「よかったに決まっている」という言葉にどんな思いを抱いたのでしょうか?
自分の生命について、再考する機会になっていれば幸いです。
日本は、自殺で命を失う人が多く(世界13位)、
15歳から39歳の死因の第1位が自殺という結果。
生きる意味を本人も周りの人も、もし、知っていたとしたら、
もう少し違う結果になるのではないかと思う。
肉体を持って、人間としてこうやって生きている理由とは、
この地球にいるという時点で、根本的に大切なこと。
でも、その理由は、私もそうだったが、誰も明白な納得のいく答えを言ってはくれなかった。
これは非常に大事なこと。
人生の生き方にも関わってくるから。
誰かに言われたことがあった。
「そのうち分かるかもしれないから、日々の生活を全うしていけばいいんだよ」
確かにそうかもしれないが、では、いつそれが分かるようになるのか?
私は気が遠くなりそうになった。
多分、多くの方が、そういう迷路の中にいるのではないかと思う。
でも、私はめげなかった。
生きている理由を探し、求め続けた。
希望とは、かなうものであるとつくづく思う。
もし、まだ迷路の中にいる方がいらしたら、早くその答えが見つかることを祈っています。
これだけは言えます。
この地球にこうやって肉体を持って生きていることが、祝福なんです。
WhiteMountain
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